若手市議会議員の会 千葉セミナー1
6月19日に鎌ケ谷青年会議所の「まちづくりフォーラム」を企画・運営したと申し上げました。それと同日開催で「若手市議会議員の会 千葉セミナー」も実施しました。
全国若手市議会議員の会は全国9ブロックに分かれていまして、千葉は関東ブロックに所属しています。その関東ブロックの中でも千葉の存在は際立っていまして、約145名の関東ブロックメンバーのうち約45名、約30%が千葉県内の市議会議員ということになります。今年は千葉担当のお役をいただき、研修や懇親に知恵を絞ってまいりました。 そして、本来であれば4月に行う予定でした研修会を「まちづくりフォーラム」と同日開催することに至りました。
研修内容はきらりホールの施設見学、各市議会での議会改革、北川正恭先生の講演会・パネルディスカッションであり、大変、内容の濃い研修を企画しました。きらりホールについてはイトーヨーカドーの上に540席の市民ホールを建設したという内容の研修です。
官民合築による図書館(藤枝市)や公民館(深谷市)は前例がありますが、市民ホール建設は全国で初めてであると思います。全国の自治体で公共施設の老朽化問題が叫ばれ、財政状況や更新費用の課題から、新たな公共投資は縮小せざるを得ない状況に陥っている中、鎌ケ谷市は公共施設と民間施設との一体的整備する「官民合築」を実施し、市民ホールを建設しました。
駐車場がないことや駅からのアクセス、建物の賃借料を含めた長期的な維持管理費等、諸課題もありますが、利便性や利用促進という点からすると、商業施設のなかにある市民ホール、市民会館は有意義であると思いますし、公共施設のあり方に一つの方向性を示すことができたと考えます。
視察に来ていた他市の例を聞きますと、1500席のホールを含めた市民会館に約48億円がかかるとのことでした。規模は違いますが、施設は建設して終わりでなく、長期的な維持管理費等、ライフサイクルコストを意識した総合的な管理・運営が必要です。今後は市域全体で公共施設の再配置や統廃合を含めて適正な施設総量を考えていく必要があるのではないでしょうか。 鎌ケ谷市議会議員 松沢たけひと